自分が株式投資を始めるまで

自分が株式投資を始めて10年ほど経ちますが、人生の中でそこに至るまでのきっかけがいくつかあり、それについて書いていきます。
中学生時代
地元の小さなフランチャイズ系学習塾に通っていましたが、運営者が株で大損して会社のお金を使い込み、講師達の賃金が半年以上未納だったことが発覚し、当然大問題になりました。
生徒の保護者達を集めて説明会が開かれ、最終的には運営者が変わり未納だった賃金も支払われ、学習塾は継続となりました。
その際株は恐いんだな…と思うと同時に、上がるまで保有し続けていれば損をしないのでは?保有し続けるのにもお金が掛かるのだろうか?保有期限があるのだろうか?など漠然な疑問も浮かんでいました。
その後は深堀りすることも無く、日常生活に戻りました。
高校生時代
学区外の高校に合格し、下宿先から通学していましたが、親元を離れて好き放題していたため成績は下がる一方…強制的に家庭教師を付けられました笑。
その家庭教師とは父親が仕事で知り合った大学生で、関西出身のグイグイ来る苦手なタイプでしたが、株式投資をしており保有している銘柄の話をたま聞いていました。
当時はスマホどころかパソコンもそこまで一般的ではなく、新聞で株価をチェックしていたのが印象的でした。
この時もそれ以上深堀りすることは無く、高校生活を終えました。
東京在住時代
東京に出て掛け持ちで色々な仕事、バイトをしている中の一つに、カード、ゲームなども扱う個人書店がありました。
この書店はオーナーが資産家で、利益を出すというよりは節税目的で運営しているお店でした。
利益を目的としない商売があるということに当時衝撃を受けましたが、そこの雇われ店長もオーナーに教わりながらFX、株式投資をしていました。
雇われ店長は店舗2階の住居部分に住んでおり、ある日バイト中に店長個人宛ての封筒が届き、奥にいた店長が受け取って開けるとそこには現金が…!
株式を保有していたみずほ銀行からの配当金ということで、配当金という概念を知らなかった自分にはまたしても衝撃…!。新たな世界を知ったというか…その衝撃は今でも覚えています。
当時店長が受け取っていた配当金は8,000円ほどで、当時はFIREという概念を知りませんでしたが、これが積み重なればいつか配当金だけでも生活できるのでは…と漠然とした思いが生まれるとともに、配当金の存在を知るきっかけになりました。
また、ちょうど同じ時期、自分は趣味で格闘ゲームをしており、最寄り駅のゲームセンターに通っていました。
そこには付近にある私立高校の学生達も多く通っており、仲良くなって遊ぶことが増えました。傍から見ると、20代半ばの大人が16~17歳ほどの男子高校生達と休日に一緒に出掛けたり、家に行っていたのは異様だったかもしれません。
彼らの両親の多くは自分達の代で東京23区内に家を建てており、息子を私立高校に入学させるぐらいでしたから、経済的に余裕のある家庭ばかりでした。
そういった家に遊びに行くと、豪邸とまではいかなくても家の中はそれなりにキレイで、趣味の部屋があったり、要所で高級家電があったりと、自分の知る実家のイメージとはあまりにもかけ離れていました。
メディアで見るお金持ちの生活は、住む世界が違い過ぎて何の参考にもなりませんでしたが、こういった家庭は一般人の辿り着く最高峰なのかな…と思い、今でも家の中を整える際や物を買う際の参考になっています。
やや話が逸れましたが、そういった家庭の高校生達と遊びに行くと、マクドナルドや吉野家での食事、電車に乗る際に株主優待券を出してくることがよくありました。
聞くと毎年親から貰っているとのことで、それが株主優待の存在を知るきっかけになりました。
これらのきっかけにより株式投資を始めようと思い、真っ先に保有したいと思ったのが普段よく使っているサービス、製品を扱う企業の株でした。
自分の場合はそれがAmazon、appleなどの米国株で、調べてみるとそれらは当時日本の証券会社では購入できず、購入する手段はあったのかもしれませんが、当時の自分では辿り着くことができませんでした。
そうしてやや熱が冷めてしまったところで宮城に戻る話も出て、それらの対応に追われて株式投資のことは後回しになりました。
宮城在住時代
転職して宮城に戻り、生活に慣れたころに株式投資のことを思い出して、色々調べてとりあえずSBI証券の講座を開設しました。
始めはNISAのこともよく分かっておらず、特定口座だけを作って株主優待、配当を目当てに普段よく使っているサービス、製品を扱う日本企業の株を買い始め、現在に至ります。
まとめ
東京時代の出会い、きっかけが無ければ今でも株式投資は始めていなかったかもしれません。友達の少ない自分が言うのもあれですが、人との出会いは大事だなと改めて思いました。
当然リスクはあるものの、一般的な収入、もしくはそれ以下の社会人が経済的自由を達成するために株式投資は必須だと自分は考えます。
株式の長期投資は運用期間が長ければ長いほど有利で、もし迷っている人がいれば、細かいことは気にせずまずは少額からでも始めてみるのがおすすめです。
証券会社、口座、購入銘柄、積立金額…後でいくらでも変えられます。
新NISA口座の開設自体も増えてはいるようですが、実際に継続運用までとなると世間ではまだまだ少数派で、株式投資が本当の意味で一般化するのは30~40年後ぐらいかなと勝手に思っています。
自分も周りから株式投資を教えて欲しい…と言われて教えたことは何十回とありましたが、実際に始めたのは3人だけです。その3人ともが教えてすぐ証券口座を作り、お金を入れ、実際に株式を購入まで行った上で、他に何かおすすめの銘柄ある?と聞いてきました。
やはり行動する人はします。資産が増えるかは別にしても行動は大事!