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愛用品紹介 ENLIGHTENED EQUIPMENT Torrid Jacket

sachikotan

キャンプ、登山、車中泊の保温着として愛用している、エンライトイクイップメントのトリッドジャケットを紹介(レビュー)します。

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製品概要

中綿に2oz/yd²(約68g/㎡)のCLIMASHIELD™ APEX(クライマシールド エーペックス)を採用したフード付きフルジップジャケット。

生地は耐久性撥水加工を施された10Dの軽量ナイロン素材で、そこそこの撥水性、耐湿性、耐風性を備えています。

ラグランスリーブ、サイドパネルによる切替に加え、裾と袖口はドローコードで調整可能。シンプルながらも必要な機能はしっかり備えています。

在庫品はフード付きのフルジップ、ハーフジッププルオーバーの2種類ですが、カスタム注文で生地の色、厚さ、フード有無などの変更も可能。

サイズ展開はメンズ、レディースそれぞれXS~3XSまでと豊富ですが、典型的なアメリカサイズで、製品自体もゆったり着れる作りということで、購入する際は日本サイズより小さめを選ぶことをすすめます。

基本的にはパタゴニアのマイクロパフ、ナノパフ、アークテリクスのアトムあたりと同じサイズを選んでおけば大きく外れないかなと思っています。それより1サイズ下げた方が良い人はいても、上げる人はいないはず…。

気に入っている点

重量あたりの保温力が高い

使用している中綿、クライマシールドAPEXは米軍も採用している高機能中綿で、自分はこれまでアウトドアブランドの中綿ジャケットを15種類ほど試してきましたが、重量に対する保温性という観点だけでみれば、これとプリマロフトゴールドは頭一つ抜けていると感じます。

以下、軽くたたんだ状態で他ジャケットと比較してみます。

使用している中綿㎡あたりの中綿重量使用している生地製品重量

エンライト
トリッドジャケット
クライマシールドAPEX2.0oz/yd²
≒68g/㎡
ウルトラライトナイロン
10D
235g
(メンズS)
251g
(メンズM)
中央
パタゴニア
マイクロパフフーディ
プルマフィル65g/㎡パーテックス・クアンタム
10D
298g
(平均)

モンベル
サーマラップパーカ
エクセロフト身頃 90g/㎡
袖 60g/㎡
バリスティック エアライト
12D
322g
(平均)

※サイズ毎の公称重量が無いものは平均重量を記載、サーマラップパーカの中綿量は国内サイト非公表のため海外サイトより引用

写真で比較すると分かりやすいですが、最も軽量なトリッドジャケットのふくらみが大きく、それだけ空気を含んでいることが分かります。

自分の体感では、中綿重量の大きいサーマラップパーカと比べると保温性はわずかに劣りますが、マイクロパフよりは確実に上です。

中綿重量、生地厚が近いマイクロパフと製品重量差があるのは、クライマシールドAPEXが強固なシート状で縫い目が少なく済んでいることが理由だと思われます。

クライマシールドAPEX製品については、他に4.0oz/yd²、6.0oz/yd²のものを使っていますが、厚みが2倍、3倍になるにつれて嵩張るわりにふっくら感が無くなり、期待していたほどではなかったというのが正直なところ。

ギリギリ4.0oz/yd²は許容範囲内ですが、クライマシールドAPEXの重量あたりの保温力、縫い目のいらない優位性を最も生かせるのは2.0oz/yd²だと思っています。

トリッドジャケット、パンツのカスタムでは2.0oz/yd²以外選べない仕様で、もしかするとメーカー側でもそう考えているのかもしれませんね。

ちなみに、ジッパーが短くカンガルーポケットのあるプルオーバーの方がその分保温力は高いですが、フリーズ生地と違って伸びず、脱ぎ着がしにくかったので自分はジャケットの方を選んでいます。

実質的に薄手ダウンジャケットの上位互換

ダウンに比べて化繊の方が濡れに強い、メンテナンスが楽というのは周知のとおりですが、2.0oz/yd²のクライマシールドAPEXに関しては、縫い目のいらない優位性により同レベルの保温力のダウンに比べて軽量になることすらあります。

実際エンライトのキルトシュラフでも、10℃対応850FPダウンより10℃対応クライマシールドAPEXの方が軽量になっています。

ダウンより嵩張ることは間違いないですが、この程度の薄さならそこまで差は出ず、メリットの方が圧倒的に勝ります。

それぞれのメリット、デメリットを考慮した保温着としての個人的格付けは、

  • 2.0oz/yd² > ダウン
  • 4.0oz/yd² ≒ ダウン (小物は化繊、大物はダウン優位)
  • 6.0oz/yd² < ダウン

となり、自分の中での薄手のダウンVS化繊論争については終止符が打たれました…!

意外にコスパが良い

一般的には高額の部類に入る製品ですが、他ブランドの同種製品と比較すると

  • パタゴニア マイクロパフフーディ 国内定価46,200円
  • モンベル サーマラップジャケット 国内定価21,450円
  • アークテリクス アトムフーディ 国内定価49,500円
  • エンライト トリッドジャケット 本国定価200ドル(セール時160ドル)

となり、定期的に開催しているセール時に160ドルで購入できることを考慮すると、別途送料、関税、その他リスクが発生するとはいえ、意外にコスパが良いとも言えます。

サーマラップはリバーシブルという無駄な機能(個人の感想です笑)があってもこの価格というのが恐ろしい…。これに並ぶのは至難であり、今後のゼインアーツに期待したいですね。

気になる点

修理対応を受けるハードルが高い

ブランド自体はユーザー対応が丁寧という話を聞きますが、英語でのやり取り、海外間での運送の手間、コストなど考慮すると、現実的に修理対応を受けるのは難しいです。

個人輸入、メルカリ購入などでなく、日本国内取扱店での購入なら初期不良を含めある程度対応してもらえるかもしれませんが、その分価格は高いので悩むところ。

  • クライマシールドAPEXは強固なシート状で、生地が破れても飛びちらない
  • 製品の構造自体がシンプル
  • 日本からエンライト公式で購入しても送料50ドル弱と良心的

といったことを考慮すると、生地の破れは自らテープを貼って修理、手に負えない場合は新品に買い替え、ぐらいで割り切る方が良いかもしれません。

行動着には向かない

ハイキング中の行動着として着用しているプロモーションも見かけますが、行動着としては保温力が高すぎて、ほとんどの人はオーバーヒートするはずです。

生地のウルトラライトナイロンも透湿性が無いわけではありませんが、他メーカーの通気生地に比べると劣りますし、10Dという薄さも草木の引っ掛かりに気を使います。

個人的には行動着として使うなら最低でも12Dは欲しいところ。

実際エンライトでも、行動着用として30Dのナイロン、サイドパネルと袖口をフリースに切り替えたアウトキャストジャケットがあるので、トリッドジャケットはあくまで停滞中の保温着として考えた方が良いと思います。

サイズがアメリカ人向け

日本人と比べて手足が長く、小顔のアメリカ人向けの作りとなっており、典型的な日本人体型の自分はワンサイズ下げても、袖が余ってフードがやや窮屈に感じます笑。

フードは元々隙間の少ない作りというのもありますが、袖はかなり長く、モンベルのSサイズで袖丈ジャストの自分がトリッドジャケットのSサイズを着ると20cmほど余ります。

カスタムでさらに袖を長くできても、短くはできない点からも、根本的な違いを感じますね…。

まあ袖口のゴムで留まりはするので、そういうものだと割り切っています。

クライマシールドAPEXの厚さのバラつきが大きい

公式サイトには記載がありますが、クライマシールドAPEXの重量(厚さ)は製造ロットにより±10%程度のバラつきが発生し、この誤差は他の中綿と比べてもかなり大きい方だと思います。

国内取扱店、他レビューなどではほとんど触れられていませんが、個人的には神経質になるほどではなくとも、決して無視できるレベルではありません。

±10%と聞くと大したことないように思えるかもしれませんが、建設業でいうコンクリート納入時のスランプ誤差と同じ理屈で、-10%に振れたものと+10%に振れたものでは20%の差が出るということです。

自分はブログ記事以外でもエンライトの公式サイトより製品を購入しており、どうせ送料が掛かってしまうならとまとめ買いすることも多く、その際同じ製品なのに明らかに厚さが異なると感じるものがいくつかありました。

クライマシールドAPEXが優秀であることに変わらず、中綿が少ないなら軽量化、多いなら保温力UPと割り切ることもできますが、ここで問題になるのは一つの製品の左右、前後の部位で中綿の厚さが異なる場合もある、ということです。

これも人によるのかもしれませんが、自分は左右で厚さが違うのはどうしても気になってしまい、その後は複数購入し、最も中綿量が多い&左右のバラつきが無いものを厳選しています笑。

左右の厚さが異なるのは割合としてはおそらく少ないと思いますし、運悪く外れを引いてしまったと割り切る方が良いのかもしれません。

自分の使用シーン

主にキャンプ、車中泊、テント泊登山での保温着としてトリッドパンツとセットで使用しており、シュラフと一緒にスタッフサックに押し込むとコンパクトになり非常に便利です。

それらのシーンでは保温力をシュラフに全振りするより、ある程度ウェアでカバーした方が就寝中以外の時間も快適に過ごせることから、真夏以外は常に持ち歩いており、欠かせない相棒と言えます。

日常的な部屋着としても使えなくはないですが、生地が薄く気を使いますし、より雑に使えて蒸れにくいモンベルのサーマラップパーカの方を使っています。こちらも良い製品で、いつか紹介したいですね。

自分のスタイルではあまり必要としませんが、日帰り登山中の稜線、山頂での休憩時に使用するのにもぴったりだと思います。

まとめ

クライマシールドAPEXを使ったトリッドシリーズは他にもいくつか愛用しており、特にトリッドフードはジャケットより大きいサイズを選ぶことで就寝時の快適さが増したので、次回のセールではトリッドジャケットのフード無しカスタムを注文する予定です。

日米の金利差により1ドル160円越えが日常になりつつあり、11月のセールまでにはある程度戻して欲しいところですが…。

いずれは他のトリッドシリーズも紹介したいと思います!

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