愛用品紹介 HHKB Professional HYBRID Type-S

自分が愛用しているパソコンのキーボード、HHKBのProfessional HYBRID Type-Sを紹介します。
Professional HYBRID Type-Sについて
リコー傘下でPC関連機器、組み込みコンピュータなどを扱うPFUが販売しているキーボードです。
ブランド名はHHKBで、Happy Hacking Keyboard(ハッピーハッキングキーボード)の略となります。
キーボードには構造の違いにより、メンブレン式、パンタグラフ式、メカニカル式、静電容量無接点方式の4種類ありますが、Professional HYBRID Type-Sは静電容量無接点方式を採用しています。
静電容量無接点方式について簡単に説明すると、他と違いキーを押した際にパーツ同士が物理的に接触せず、静電容量が変化することで押されたことを感知するため、パーツの摩耗がほとんどなく耐久性が高いです。
打鍵感も非常に滑らかで、一部の高級キーボードにのみ採用されている方式です。
HHKBの静電容量無接点方式のキーボードは3種類あり、
- HYBRID Type-S(フラッグシップモデル)…Bluetooth&USB Type-C接続、キーマップ変更機能有、静音性有
- HYBRID(ハイスタンダードモデル)…Bluetooth&USB Type-C接続、キーマップ変更機能有
- Classic(スタンダードモデル)…Type-C接続
となっています。
内臓バッテリーは無く、Bluetoothで無線接続する場合は単三電池2本が必要です。
キー配列はそれぞれ英語配列、日本語配列モデルがあり、色は墨(ブラック)、雪(ホワイト、HYBRID Type-Sのみ)、白(ややグレー)の3種類となっています。
※2023年登場のHHKB Studioについては、キー配置、スイッチ構造、ジェスチャーパッドなどそもそものコンセプトが異なるため除いています。

自分はフラッグシップモデルであるHYBRID Type-Sの日本語配列、墨、無刻印モデルを愛用しています。※後述しますが、日本語配列の無刻印は別途キートップを購入し付け替えする必要があります。


本体上部には電源ボタン、USB Type-Cコネクター、乾電池ケースがあり、乾電池ケースは本体から張り出していますが、机に置いた際は視界に入らず特に気になりません。
乾電池使用時の動作時間については使用時間によりますが、自分の場合毎日使用していても数か月は持ちます。

本体は傾斜しており、キーの形状も列により異なり最適化されています。

本体はそれなりの高さがあり、裏のツメを立てることでさらに傾斜させることもできます。
そして、HHKBのキーボード最大の特徴ですが、Controlキー、変換キーなどの配列が一般的なキーボードと異なり、特にFキーは単体で存在せず、Fnキーと数字キーの同時押しが必要となります。※他にも細かい違いがあります。
使っていると慣れますし、自分はよく使うショートカットキーはマウスボタンに配置していることもあり気になりませんが、人によっては気になる方もいると思います。

その場合、背面のDIPスイッチのON、OFF、専用ソフトウェア使用によりキー配置を変えることができます。
Professional HYBRID Type-Sを使っている理由
静電容量無接点方式を採用しているキーボードとして、HHKBの他に東プレのREALFORCEシリーズがあり、過去には自分もそちらを使用していました。
その後ビジネス用途でもパソコンを使う機会が増え、独立したテンキーを左側に配置した方が個人的に好みだったため、テンキーレスでデザインの良いHHKBシリーズに買い替えました。
当時のREALFORCEはテンキーが搭載されているものが多く、キーの刻印、ロゴなどのデザイン面でもHHKBの方が洗練されていたと思いますが、現在はHHKBのデザインを意識したモデルも販売されていますね笑。
REALFORCEも良いですが、HHKBには無刻印モデルがあるのが魅力で、自分が買い替える際の決め手にもなりました。

自分は会社用、自宅用で計2台所有しており、片方は購入時の刻印タイプをそのままにしています。
並べてみると刻印タイプでもひらがな表記が無く洗練されてはいますが、無刻印タイプはさらに一段階洗練された雰囲気になります。

視界に入る文字を極力減らすという自分のライフスタイルにも合っており、より作業に集中することができます。
購入する際の注意点
それなりに高さがあり、今は慣れましたが最初の方は長時間使用していると手首が痛くなったため、人によっては別途アームレストを用意した方が良いかもしれません。
また、標準設定では30分使用しないと自動的に電源オフになり、再度使用する場合は電源ボタンを1秒以上長押しして電源オンにしなければなりません。
裏面のDIPスイッチで自動電源オフを無効にはできますが、その場合電池の持ちがそれなりに悪くなってしまいます。
静電容量無接点方式は電池消費が大きいのかもしれませんが、慣れると1秒長押しもそこまでの手間には感じず、Windowsのスリープ復帰中に行うこともできるため、自分は標準設定のまま使用しています。
キー配列については日本語配列と英語配列の2種類ありますが、なぜか日本語配列の無刻印モデルは雪カラーのみ販売となっており、他カラーの場合は無刻印キートップとのセット販売はしているものの、価格が高く付け替えの手間も掛かってしまいます。
独特のキー配列についてもやはり好みが分かれるため、どうしても合わない人はREALFORCE製品の購入を勧めますが、どちらにせよ静電容量無接点方式のキーボードは素晴らしい製品です。
最後に、当然ですが無刻印モデルを使用する場合はタッチタイピング技術が必須となります。これは練習次第で誰でも習得可能で、今後ブログ記事にもしたいと思っています。
まとめ
1人1台スマホを持つ時代になり、判断、意思決定が主な仕事になる経営者の中にはスマホのみで完結する人もいますが、多くの人が行うデスクワークではパソコンを使用する方が圧倒的に作業効率が高く、AIが発達した現在、そしてこれからも変わらないと思います。
デスクワーク時はキーボードやマウスを使用することが多く、人によっては睡眠時間よりそれらに触れている時間の方が長いなんてこともあるのではないでしょうか。
日々の仕事、生活で長い時間使用するものにお金を掛ける、投資をするというのは非常に合理的で、自分が大切にしている思考法の1つです。
静電容量無接点方式のキーボードは高額で、人によっては打鍵感が合わないなどありますが、合った場合キーボードの世界では上がりとなり、今後キーボード選びで迷うことが無くなり、生涯快適なパソコンライフを送ることができます。
家電量販店では取り扱いが少なく、駅前などの大きい店舗にしか実物は無いと思いますが、静電容量無接点方式のキーボードを使ったことが無い人は、見かけた際にぜひ一度試し打ちをおすすめします!
自分は形から入るタイプのため、試し打ちすることなく購入してしまった気がしますが笑。