登山記録

【日本百名山】燧ヶ岳×尾瀬沼ハイク(2025年10月)

sachikotan

福島県南会津地方にある日本百名山の一座、燧ヶ岳(ひうちがたけ)に尾瀬沼ハイクを絡めた1泊2日のテント泊で登ってきました。

YAMAPの記録

登山前

燧ヶ岳は以前登った至仏山と同じく尾瀬国立公園内にあり、今回は主要登山口の1つである御池登山口から登ります。

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前日夜に南会津町内まで移動して車中泊、当日朝コンビニで朝食を取り、登山口に向かいました。

登山口までの道路は以前平ヶ岳を登った際にも通っていましたが、この時期は紅葉がキレイで、自分の他にも車を止めて写真を撮っている人が何人かいました。

午前9時頃に御池駐車場に到着。

宿泊可能な尾瀬御池ロッジがあり、トイレ、食事、売店なども併設しています。

駐車料金は1台1,000円ですが、これは1日でなく1回の料金で、数日間駐車しても1,000円…帰りに気づきました。

当然節度を持った利用は必要ですが、前日車中泊ぐらいはこの駐車場で良いかもしれません。

今回はテント泊ということで、ザックは久々にウィンドライダー40Lを使用。

車中泊はナンガの冬用シェラフでぬくぬくでしたが、今回はエンライトイクイップメントの夏用キルトの限界を試したく、気温低下が予想されますがあえて車に置いていきます。

登山内容

1日目 

9:14 御池登山口より登山開始。

※ロッジ脇の道路はバス専用通路で、登山口は駐車場奥にあり。

前日の雨によるぬかるみもあり、避けながら登ります。

9:49 広沢田代に到着。

こちらのルートには途中湿原があるのが嬉しい!気分転換になります。

10:23 熊沢田代に到着。

こちらの湿原はさらに景観が良く、燧ヶ岳が良く見えます。素晴らしい…!

湿原中央にはベンチがあり、両側の池も眺めつつ休憩可能。

下ってきた登山者も通り過ぎ、この絶景の中に自分1人…たまらずベンチに座って休憩します。

天気は快晴、360°絶景、自分一人の静寂…ここは東北であることが信じられないほどの異世界感…本当に贅沢な時間でした!

現実に戻り、登山再開。

登山道脇の斜面には霜が降りています。

本日も快晴で、放射冷却による夜間の冷えが心配…。

そこまでの斜度ではないですが、写真奥にはトラバースあり。

11:28 俎嵓(まないたぐら)の山頂に到着。

360°絶景で、明日歩く予定の尾瀬沼が良く見えます。

この後登る予定の柴安嵓(しばやすぐら)も良く見えます。

本日は柴安嵓を経て見晴キャンプ場まで降りる予定のため、先に写真奥にあるミノブチ岳山頂へ向かいます。

11:56 ミノブチ岳の山頂に到着。

こちらからはさらに尾瀬沼が良く見えます。

その後は俎嵓の山頂まで戻り、柴安嵓の山頂へ向かいます。

各山頂は稜線で繋がっておらず、標高の上げ下げはありますが、景色が良くそこまで気になることはなりませんでした。

12:43 柴安嵓の山頂に到着。

こちらが実質的な燧ヶ岳の山頂で、東北最高峰!日本百名山のピークとしても登録されています。

俎嵓と同じく360°絶景!

こちらからは尾瀬ヶ原、至仏山が良く見えます。写真はありませんが会津駒ヶ岳なども。

写真は撮れませんでしたが、この方角では一瞬富士山が見え、周りにいた人達で盛り上がりました!

山頂からの絶景をこれでもかと言うほど満喫した後は、尾瀬ヶ原方面にある見晴キャンプ場まで降ります。

見晴新道という名の登山道ですが、景観はほとんどありません笑。

ぬかるみ、木の根も多く、足元に気をつけながら歩きます。

15:03 見晴キャンプ場手前の分岐に到着。

15:13 見晴キャンプ場のある小屋群に到着。

このエリアには飲食、宿泊可能な小屋が複数あり、見晴キャンプ場利用の際は写真の燧小屋で受付します。

キャンプ場利用料は1泊1,000円で予約不要。また、山の中にも関わらず燧小屋では入浴(入浴料1,000円)も可能です!

自分は湯冷めしそうで利用しませんでしたが…笑。

キレイなトイレ、水場もあり。

空いている場所を見つけてステラリッジテント2を設営。

地面は固く、フライシートの固定には周辺の石を使用しました。

ちなみに小屋群の方ではauの電波は入りましたが、テント設営位置では圏外でした。

本日の就寝具

  • シェラフ…Revelation APEX 50°F (10°対応) + アドリフトライナー
  • ピロー…Cloud 9 UL Pillow
  • マット…Ultrasphere 4.5(R値4.3)

気温が0°近くまで下がりそうですが、これにオクタフリース、化繊中綿の上下を着ればいけるのでは…という実験的試み。

ピローはドローコードでマットに固定できるのが魅力で、エンライトのものに変えました。

グリーン、オレンジと色は全く好みではありませんが…笑。

夕食は尾西のビリヤニとプロテインバー。

尾西のエスニックシリーズにはナシゴレンもありますが、自分はビリヤニの方が好みでした。

食事後は日が落ちたあたりで早めの就寝。

就寝時のテント内温度は6°程度でちょうど良いぐらいでしたが、深夜目が覚めると寒さに震え、行動用のフリース、ウインドブレーカーも着ましたが、結局眠れずに過ごしました笑。

放射冷却の影響もあり、テント内も氷点下になったと思われます…。

2日目

7:30過ぎに起床。

気温が上がってきた朝方に再び眠ったため、2日目は予定より大分遅い起床となりました笑。

朝食は尾西の五目ごはん。具材に味が染みてて美味しい!

以前この手の食品を食べた際は味が薄く感じ、おかず無しで食べられませんでしたが、スナック菓子や揚げ物を食べなくなったせいか、しっかりと味を感じるようになりました。

昨日のビリヤニも普通に美味しかったし、今後のテント泊時の食事選定も簡素化できそうです。

8:29 テント撤収を終え、見晴キャンプ場より行動開始。

2日目も天気が良く、せっかくだし尾瀬沼の前に尾瀬ヶ原方面の景色を見に行くことにしました。

キャンプ場から少し離れると、燧ヶ岳も良く見えます。

尾瀬ヶ原方面の木道には何やら人が立っています。

話を聞くと、ヘリによる資材運搬作業を行うため、その間は通行止めとのことでした。

ですが、貴重なヘリの荷降ろし作業を見ることができ、逆に寝坊して良かったかもしれません。

色々見れて満足したので、引き返して尾瀬沼へ向かいます。

9:45 白砂湿原に到着。

9:56 尾瀬沼の北西に位置する沼尻平に到着。

ここからは尾瀬沼のほとりを歩くことができます。

尾瀬沼と湿原の組み合わせが最高!

平日でしたが数多くの外国人観光客がおり、インバウンド需要も高そうです。

10:29 尾瀬沼の北東に位置する浅湖湿原に到着。

10:31 長英新道分岐に到着。

10:43 尾瀬沼の小屋群に到着。

見晴の方と同様に複数の小屋があります。

尾瀬沼ビジターセンターでは尾瀬の地形ができるまでの展示があったりと、割と楽しめました。

小屋群のベンチで休憩した後は、尾瀬沼の南に位置する尾瀬沼山荘の方にも寄り道してみます。

途中には尾瀬沼と燧ヶ岳の見えるベンチがあります。

11:33 尾瀬沼山荘に到着。

手前からは尾瀬沼の水面付近まで降りられ、尾瀬沼と燧ヶ岳の組み合わせを楽しむことができます。

これを見るだけでも、尾瀬沼山荘方面まで歩く価値はあると思います。

その後は小屋群まで戻り、大江湿原の中を歩いて沼尻峠方面へ向かいます。

写真奥にある緑の丘には平野家の墓があります。

大江湿原の後は樹林帯が続きます。

13:05 樹林帯を抜け、沼山峠休憩所に到着して行動終了。

この後は路線バスで御池駐車場まで戻りました。(片道800円)

下山後

翌日は付近にある越後駒ヶ岳に登る予定でしたが、予報が悪化したため本日中に帰宅することに…。

それでもずっと登りたかった燧ヶ岳と尾瀬沼ハイク、両方を楽しむことができ、大満足の遠征となりました!

まとめ

燧ヶ岳は稜線歩きはないものの、途中の湿原や山頂の360°絶景を楽しむことができました。

尾瀬沼ハイクでは広大な湿原を満喫でき、登山を絡めなくても十分満足できるほどでした。

至仏山も鳩待峠の方から登ると色々制限が多く、今回のようなテント泊に絡めて御池から登るのも良さそうですね。

宮城在住だと長野のアルプスなどは移動日で1日費やしてしまい、2~3日間の休みで楽しむのはかなり厳しいですが、尾瀬なら前日夜の移動も組み合わせれば十分楽しめそうです。

テント場は山の上というわけではありませんが、それでもテント泊できる山が少ない東北では貴重な存在…!

このブログを書いている11月現在、今シーズンのキャンプ場の営業は終了していますが、また来年泊まりたい!

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