資格試験

資格試験 勉強を続けるコツ

sachikotan

合格するまで勉強すれば100%合格すると言っても、中々勉強を続けらない人も多いと思います。今回は勉強を続けることについて深堀りし、自分がこれまでの経験で気づいた考え、工夫などを書いていきます。

前回記事
資格試験 基本の考え
資格試験 基本の考え

欲望のコントロール

前回記事でも書いたように、社会人になると外食、飲み、旅行、SNS、ゲーム、マンガ、動画視聴、ギャンブル、その他趣味…多くの欲望を満たすコンテンツを自分の裁量で楽しむことができます。

1日の時間の中で仕事、家庭、日常生活の時間を除いたものが自由時間となり、その限られた自由時間の中に勉強を割り振っていかなければなりません。

例として自由時間が平日2時間あった日の、とある社会人の自由時間の内訳を優先位順に書き出してみます。

  1. YouTube、TikTokを視聴する 1時間
  2. マンガ、雑誌を読む 30分
  3. インターネットで今度行く旅行の情報収集 20分
  4. SNSチェック 10分
  5. インターネットで次に買う夏服を探す 0分
  6. 来週公開予定の映画のあらすじをチェックする 0分
  7. パチンコに行く 0分
  8. ネット証券で講座開設の手続きをする 0分

自由時間は限られているため、やりたいこと全てを好きなだけ出来る人はほとんどいないでしょう。やりたいこと=優先順位の高いことになり、人は無意識のうちに優先順位の高い順に時間を割り振っています。

この人の場合、時間を割り振ることができたのは4番目までで、5番目以降は明日以降に持ち越し、もしくは諦めることになります。

この日資格の勉強を1時間する場合、資格試験の優先順位を1位、もしくは2位に上げ1時間割り振り、2時間割り振っていた1~4番に残り1時間を再度割り振らなければなりません。

小学生でも分かる当たり前のことを何言っているんだと思われるかもしれませんが、試験に落ち続ける大人達は時間をどのぐらい割り振るか以前に、勉強の優先順位を4番目以内に入れることすら出来ていないのが現状です。

それは勉強以外の項目の方が楽しくて疲れず、それらへの本能的な欲望をコントロール出来ていないからです。

ですが欲望をコントロール出来るだけの理性を持つ唯一の生物が人間です。人によって方法は違いますが、勉強の優先順位を上げられない場合は上げる工夫をしてみましょう。

  • 資格手当をもらう、出世する自分をイメージする
  • 有資格者として見られる自分をイメージする
  • 有資格者となって年収の高い会社へ転職した自分をイメージする
  • 実働年齢が限られているため、若い時期に取った資格の方が価値があることを知る
  • 業務上必要な資格で、10年落ち続けた場合の出費、費やす時間を計算してみる
  • 有資格者となって会社の不合格者たちを見下ろした景色をイメージする(半分ネタです笑)

ざっと挙げてみた一例ですが、こうして書き出してみることで何故自分はその資格を取得しようとしているのか、今すぐ取得しなければならないのか、取得してどんなメリットがあるのか、そのメリットは取得に掛かる労力に見合うだけのものか…など、改めて考えるきっかけになると思います。

自分の場合は初めての資格試験で既に転職を視野に入れていたため、数年後転職市場に出る自分の市場価値を上げるため、一発で受かると決めたのは覚えています。それからは勉強の優先順位が2番ぐらいには来ました。

自身と対話して書き出して、改めて勉強の優先順位を上げられないとなった場合、それはそれで構わないとも思います。資格だけが全てでは無いし、趣味、家族など勉強以上に大切なものがあると再認識できたことは、その人にとっての財産です。

その場合、受験申込して当日欠席、勉強不足のまま試験会場に行く、といった行為は時間とお金の無駄になってしまうため、それらは大切なものに使いましょう。

また、自分の周りでは晩酌が習慣化している人の試験合格率は明らかに低く、実際に泥酔状態になってから眠りにつくまでの間のインプットの質は、勉強に限らず著しく下がります。

禁酒まではいかなくても、勉強が終わってから晩酌する、晩酌しない日を決めるなど、理性を持って何かしらの工夫はした方が良いと思います。

すきま時間、ながら時間の活用

人によっては自由時間自体の確保が難しく、例えば長時間労働をしているブラック企業勤めの人は定時上がりの人に比べ、どんなにプライベートを犠牲にしても割り振った勉強時間の総量が少なくなってしまうことがあります。

その場合、自由時間以外で勉強時間を作る、勉強自体の効率を上げることが重要になります。

勉強時間を作るためには仕事や日常生活の中でのすきま時間を活用するのがおすすめです。自分が実際に活用していたすきま時間を挙げます。

  • 車を運転している時間(音声のみ)
  • ガソリンスタンドで給油中の時間
  • 電車に乗っている時間
  • スーパー、コンビニのレジに並んでいる時間
  • 飲食店で注文してから料理が来るまでの時間
  • アポの時間より早めに到着した場合の待ち時間
  • 人を待っている時間
  • 歯磨きしている時間
  • お風呂に入っている時間
  • 洗い物をしている時間
  • 部屋の掃除をしている時間
  • 電気を消してベッドに入ってから、眠って意識が無くなるまでの時間

当然上記全てを資格勉強に使っていたわけではありません。そもそも自分はすきま時間をお金、株式投資の勉強、情報収集のために使っており、資格勉強をする際は自由時間と同様に優先順位を付け直し、再度時間を割り振っています。

車の運転中でいえば、仕事柄電話が掛かってくることが多く、日中の運転時には勉強をしていませんでした。通勤、退勤時の運転中には勉強を割り振っていましたが、サービス残業で退勤が深夜になった際は勉強を半分にしたり、勉強せずあえて頭を空っぽにできる音声を聞く日もありました。割り振りのバランスも大事です。

サービス残業で本当に余裕が無いときは睡眠時間も削りましたが、色々と支障をきたすためおすすめしません。

そのかわり、上記記載したベッドに入ってから眠るまで時間の活用は結構おすすめです。自分は寝つきがそこまで良くない方で、1~2時間眠れないこともあり、この時間は人生において生産性の無い無駄な時間だと昔から思っていました。

自分は勉強していると自然に眠くなることが多く、たまに眠れず睡眠時間が減っても、その分勉強が進むため得した気分になります笑。

次に勉強効率を上げるために自分が行っていたことを挙げます。

  • 勉強効率の良い順番で過去問を解く
  • 既に知識を持っている分野の勉強は最低限にする
  • 過去20年で1~2回しか出題されていないような4択問題は流す程度にする
  • 試験問題全体の中で割合が少なく、記述で活用もできない分野の4択問題は手を抜く
  • スマホを使って勉強する
  • 音声AIを使って勉強する

過去問を解くにあたっては効率の良い順番があり、それは4択勉強方の記事で別途記載します。それ以外では下2つのスマホ、音声AIが重要になります。

資格試験の問題は年度を重ねるごとに難しく、合格率も下がる傾向があり、昔取得した人が羨ましいと言う人もいますが、紙の参考書しかなかった昔に比べ現代はスマホ、AIといった強力なツールがあります。

すきま時間とも非常に相性が良く、過去問アプリ、過去問サイト、学習動画、記述文章を読み込ませたAI音声、自分用に作成した要点メモなど多岐に渡り活用できます。

勉強する上でこれらのツールを使わないというのは、人類の発展を真っ向から否定する行為とすら言えます笑。

だだし、資格によっては過去問アプリ、学習動画など質の低いものばかりでまともに活用できるものがなく、効率を上げるためには自作したものと組み合わせる必要があります。

自分は直近で取得したコンクリート主任技士の記述については、2日間でWordで記述用の文章を作りAI音声に読み込ませ、隙間時間で見る、聴くをメインの学習にしました。

前日に書けない漢字がないかチェックも兼ねて1回紙に書きましたが、それ以外で鉛筆は使っておらず、文章を作ってからは参考書も使っていません。

1度で覚えられなくて当たり前

フリー素材が見つからず画像はありませんが、建設業界でも出来高曲線、バナナ曲線といった縦軸に出来高、横軸に日数を記載した工程表はよく使われます。

ほとんどの場合出来高の進捗は一定でなく、序盤と終盤は進捗が悪くて中盤は進捗が伸びます。これは資格試験の点数でも同じことが言えます。

序盤は知識が無いまま過去問を解き続け、試験の全体像を掴む作業、終盤は試験点数を90点→100点にする作業と言えます。

前回記事でも言いましたが、終盤の90点→100点にする作業は資格試験においては余分で、行う必要はありません。そうなると進捗の伸びない序盤が最も辛い作業となり、勉強を続けるほど楽になってくると言えます。

勉強の優先順位を上げるだけでも苦しんでいる人が、辛い序盤と重なってリタイアすることが多く、そこを乗り越えて中盤の進捗の伸びる勉強まで進むことが重要となります。

序盤の勉強はいわゆる0→1の勉強で、時間を費やしても何も学べていないような気がして不安になることも多いですが、それで構いません。繰り返すうちに解けるようになります。

「なぜ1度やったことを忘れるんだ」と発言する人をたまに見かけますが、1度見たこと、聴いたこと、やったことを忘れずに覚え続ける、というのはとんでもない特殊能力です。その特殊能力を持って生まれ、現代で活用すればなろう系主人公、歴史に名の残る人物などになれると思います。

もし皆さんがそんな能力を持っていたらどんな学校へ行き、どんな成長をして、どんな仕事をしているでしょうか。それを想像した上で上記発言した人を見てみましょう。まやかしだと気づきます。

また、とりあえず新人に「メモと取れ」と言い続ける教育も自分は好きではありません。メモを取るのが目的になり経験が疎かになってしまったり、頭だけで覚えようとしたり、何より経験の無い新人は自分で考えるより分かる人に繰り返し教えてもらう方が圧倒的に早いです。

2回、3回…と何度も繰り返し、知識と経験両方で覚えていくことが、最終的に教わる側、教える側両方に取って効率が良いと思っています。あくまで自分の意見ですが。

やや本筋から逸れてしまいましたが、資格試験でも過去問を繰り返し解き、知識と経験両方で覚えていくことが有効です。そのうち理解できない文章でも、過去問の正解の選択肢でこの文章を見た覚えがあるから正解だ、となるのも資格試験あるあるです笑。

その場で理解できないことがあって飛ばしても、繰り返し解いたり調べたりしている間に大抵は理解できるようになります。仮に何度やっても理解できなくても、あくまで90点を目指すゲームでしかないので多少は問題ありません。

ちなみに自分の場合、最後の方に取得したコンクリート診断士、主任技士あたりは序盤の0→1の勉強の際、最初から過去問の答え、解説を見ていました笑。知識の少ないまま考えている時間すら非効率だと思ったからです。これは人によるため、推奨まではしませんが…。

まとめ

今回のコツ、特に欲望のコントロールについては資格勉強に限らず自分が大切にしている思考のため、改めて深堀りしてみました。

株式投資についても同様で、未来の資産増大、配当所得のために株式を買うというのは、そのお金を使って現在得られる経験、体験を捨てていることと同義です。同じ経験、体験でも若いうちにした方がそれらを生かせる未来の時間も長く、現在と未来の優先順位のバランス取りが必要です。

このバランス取りは悩ましく、アラフォーに突入した自分も未だに試行錯誤を続けています。いつかこの悩みから解放される日が来ることを願います。

ABOUT ME
ナオ
ナオ
FIREしたい系アラフォー
道中を楽しみながらFIREを目指しており、日々の生活、考え、趣味などを発信します。→詳細はプロフィールから
記事URLをコピーしました