資格試験

資格試験 宅地建物取引士の勉強方法①

sachikotan

自分が考える効率の良い宅建士試験の勉強方法について、まずは基本の考え、おすすめする教材などを書いていきます。

あくまでも自分の独断と偏見による内容で、前提条件となる考察は以前の記事で書いています。

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法律系の資格試験勉強の基本の考え

※前提として、これまで自分が経験した資格試験を踏まえての話です。それ以上の高難度のものについては分かりません。また、個人的な主観を大いに含みます。

法律系と聞くと文系で暗記というイメージを持つ人もいると思いますが、実際は暗記であって暗記ではありません。

確かに過去問を繰り返し解いて覚えたり、数値、項目の暗記も必要ではありますが、それらのベースになるのは法律の理解です。

特にマークシート試験では、法律の条文を丸暗記してそれを一字一句違わず記述するような出題は無く、むしろ理解の方が重要とも言えます。

以下、マンガ「キングダム」46巻より、李斯と昌文君の中華統一後の法治国家作りについての問答を抜粋します。

李斯「そもそも“法”とは何だ?言ってみろ昌文君」

昌文君「!?…………法とは 刑罰をもって 人を律し 治めるものだ…」

李斯「馬鹿な!刑罰とは手段であって法の正体ではない!」

昌文君「…で では…法とは何なのだ 李斯」

李斯「“法”とは願い!国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ!」

李斯「統一後 この全中華の人間にどうあって欲しいのか どう生きて欲しいのか どこに向かって欲しいのか それをしっかりと思い描け!」

李斯「それが出来ればそこから自ずと法の形が見えてくる」

李斯「無論 その先が大変なのだがまずはそこからだ」

キングダムの中でも好きなシーンで、法の本質に触れていると感じますし、資格試験勉強にも生かせる考え方だと思います。

法律の条文は難解な漢字が多くて長ったらしく、一見無機質なものに見えますが、機械、AIでは無く生身の人間達(国家)が作り上げたものであり、その根底には確かにその人間達の“願い”が存在します。(願いの良し悪しについては、ここでは一旦置いておきますが…)

さらに言うと、願いが生まれるに至った経緯、事象なども存在します。

法改正についても同様で、自分が経験した資格試験に関係する法律で例を挙げると、

  • 乗客の多くが大学生だった貸切バスが転落し、15人が亡くなった大事故
  • 多数のマンション、ホテルで発覚した構造計算書偽造問題
  • 大企業に勤める高学歴の若い女性が、長時間労働、ハラスメントを苦に自ら命を絶った事件

あくまで一例ですが、このような事件、事故をきっかけに法改正が行われ、それに伴い試験問題も変わっています。

ここで自ら命を絶った事件を深堀りすると、例えば中小の建設会社の現場監督だけを見ても、同様の事件はそれまで多数あったはずですが、いずれも法改正には至っていません。

誰であっても命は平等と思いたいですが、現実問題として、

大企業に勤める高学歴の若い女性の命>中小企業の現場監督の命

というように、世間一般では命の価値に序列が付けられています。

ここで言いたいのは命の価値の大小云々では無く、誰かを救うことを願いとする法律で、全ての人を救うのは不可能だということです。

この一例はあくまで法改正に至るきっかけですが、法律の中身についても同様のことが言えます。

個別の事情を一つ一つ拾っていたらキリが無いですし、全ての人の利害関係が一致することも無い以上、全ての人を救う完璧な法律など作れるはずがありません。

逆に言えば、一定数の人を救うことができるのが法律です。

この件でも、結果的には中小企業の現場監督の中でも今後救われる命はあるはずです。

また、立法、法改正共に、願いが生まれる過程や手続きの煩雑さを考慮すると、どうしても後出し、事後対応になりがちです。

さらに、人間の価値観は時代、環境にも大きく影響され、法律の根底には人間達の願いがあると定義する以上、法律も時代、環境によって変わるのは当然と言えます。

よって、法律は時代、環境、事象に応じて変化するもの、と捉えるぐらいでちょうど良いのではないでしょうか。

ここまでの要点をまとめると、

  • 宅建士試験では法律の暗記より理解が大事
  • 法律の根底には人間達の願いが存在する
  • 法律は全ての人を救えない
  • 法律で人を救うには序列を付ける必要がある
  • 法律は時代、環境、事象に応じて変化する

となり、宅建士試験の勉強においても大切な考え方で、法律の理解に繋がります。

特に大切なのが人を救う際の序列で、例えば宅建業法では「宅建業者では無い一般の買主」が序列の最上位になることがほとんどです

不動産購入は人生で最も高額な買い物になることがほとんどで、その多くは1回きりで経験を重ねる機会もありません。さらにミスをしたり騙された際の被害が大きく、そこに漬け込む悪徳業者も多いですからね。

反対に知識を持っていることが前提の「宅建業者」は序列の最下位になり、法律によって救える範囲から外れることも多いです。

免許を持った宅建業者はその道のプロである以上、知識を付けることは当然で、業務として多くの経験を積むこともでき、ミスをして被害が出ても勉強代、必要経費とすら言えます。

全ての人が救えない以上、その道のプロは法律で救う対象から外れ、自衛すべきということです。(外れることが多いというだけで、当然全てがそうではありません)

民法で苦戦する人が多いのも、状況により序列が細かく変わることが理由の一つだと思います。

ここからさらに深堀りして、なぜこのような法律ができたのか、この法律が無いとどんな問題が起こるのか、誰が得をして誰が損をするのか、などイメージしながら勉強することで、法律の理解がより深まるはずです。

予備校などの有料講座は必要か?

結論から言うと自分は必要無いと思っています。

大きな理由として、宅建は日本有数の人気資格ということで、書籍、YouTube動画、過去問サイトなど、無料~数千円で手に入れられる教材の質が圧倒的に高いです。

有料講座自体も他資格のものより価格は良心的で、質も高いとは思いますが、それでも高額であることに変わらず、安価で質の高い教材が手に入る状況でわざわざ受講する合理性はありません。

浮いた資金は株式投資に回すなど、資格と同じく将来を豊かにするために使いましょう。

一人では勉強が続かないから講座を受講するという人もいるかもしれませんが、社会に出てから業務以外のことを主体的に学べる、というスキルはむしろ資格以上に貴重で、役に立つことも多いです。

そういったスキルの無い人にとって、独学での宅建合格はそれを身に付ける良い機会になるはずなので、ポジティブに捉えて頑張りましょう。

また、大学受験と資格試験では問題の設計、攻略法が大きく異なりますが、教材の質が高いことも相まって、宅建士試験一つで資格試験勉強のコツを身に付けることができ、後に他資格を取得する際にも役立つはずです。

上記のように、独学で宅建士試験に合格することには多くのメリットがあります。

自分がおすすめする教材

先に結論から言うと、

  • YouTube…あこ課長の宅建講座
  • 書籍…テキストいらずのすごい問題集
  • ウェブサイト…宅建試験 過去問道場

の3つです。

※当然自分は世の中の全ての宅建教材を試したわけでなく、これ以外にも素晴らしい教材、勉強サイトはあると思いますが…。

あこ課長の宅建講座

YouTube あこ課長の宅建講座 リンク

動画内の資料、解説共に分かりやすく、自分がYouTubeで動画を漁った中ではNo.1でした。

分野毎の動画の最後には練習問題と、資格試験勉強で大切なインプット、アウトプットの流れも学ぶことができ、資格試験が初めての人にもぴったりです。

注意点として、「耳で覚えていっぱつ合格」が動画のコンセプトではありますが、少なくとも1回目は他作業中の流し聴きで無く、動画に専念して視聴することをすすめます。

宅建士試験の内容はややこしいものが多く、動画内の資料の質が高いこともあり、特に勉強の初期段階では専念して視聴することでインプット効率が大幅に上がります。

個人的な解釈は「目だけなく耳も使って覚える」といったところ。

ある程度知識が付いた後のながら作業では、メンバーシップ限定の「ゆるラジ」がラジオ感覚で聞き流しできておすすめです。

今年からメンバーシップ限定で分かりやすい民法の解説動画なども上がっており、こちらも非常に質が高く、合格済みの自分が全数視聴してしまうほどです笑。

これで月額390円は破格過ぎで、加入推奨です。

テキストいらずのすごい問題集

上記YouTuberあこ課長の書籍で、最大の特徴は各分野の初っ端に例題、その後に解説といった構成になっている点。

自分の過去の記事でも書いていますが、この手の資格試験は過去問から類似問題の出題率が高く、初っ端から過去問を解き、どんな問題が出題されるかをイメージしつつ解説を見る方が効率が良いです。

他の市販の参考書でこの構成になっているものは自分が知る限り存在せず、何より解説自体も一番分かりやすく、動画との相性も良いことからおすすめです。

宅建試験 過去問道場

宅建試験 過去問道場 リンク

2000年から現在までの過去問全てを網羅しており、その全てが最新法令に対応しているという、良い意味でヤバい過去問サイト笑。

学習履歴、正答率の管理、問題毎の解説、ブックマークはもちろん、分野別での出題も可能で、自分が過去記事で提唱している「並列の勉強法」も完全にシステム化してしまっています。

ちなみに建設系の資格試験ではこのようなサイトが無く、自分は古い書籍を複数購入しつつ疑似的に行っていました。

書籍の問題集ではページ数の関係で全問題は網羅できず、出題率の高い問題が中心になりがちですが、宅建士試験では10~20年スパンで出題される内容も割とあり、抜粋された問題だけを解くのと全問題を解くのではそれなりに差がつくはずです。

古い書籍でネックになる法改正も、都度更新して対応できるのがウェブサイトの強みであり、それで直列、並列の勉強の両方ができるとなれば完璧ですね。

ここまででも完璧と言える過去問サイトですが、さらにヤバいのが問題毎の解説から過去の類似問題を表示できる点で、出題傾向、引っ掛け問題のパターンなどを正確なデータで認識できてしまいます。

これも建設系の資格試験では過去問を繰り返し解くことで感覚的に理解していた部分であり、ここをシステム化してしまうというのは、もはや一線を越えている気すらします笑。

仮に建設系の資格試験でこれと同じようなウェブサイトが存在すれば、過去問市場で圧倒的なシェアを取れますし、6割正解で合格する絶対評価の施工管理技士試験では合格率が上がり過ぎ、試験内容そのものを見直す事態に陥る可能性すらあります笑。

まあサイトを作成、更新する手間や受験者数を考慮すると割に合わないというのが、誰もやらない理由だと思いますが…。

やや話は逸れましたが、誇張無しでこのサイトを使うかどうかで宅建士試験の難易度は大きく変わります。

あくまで自分はですが、数字の暗記なども最終的には問題をベースに覚えた方が効率が良く、試験1週間前ぐらいからは他教材を使うのは細かい確認のみで、ほとんどがこのサイトでした。

広告非表示、過去の類似問題表示などの機能を使うにはメンバーシップに加入する必要がありますが、月額490円となれば加入以外に選択肢はありません。

掛かる費用

試験半年前からメンバーシップに加入するとした場合、

  • あこ課長の宅建講座 月額390円×6ヶ月=2,340円
  • テキストいらずのすごい問題集 3,080円
  • 宅建試験 過去問道場 月額490円×6ヶ月=2,940円

合計で8,360円

有料講座に比べて圧倒的に安価ですね!

仮に差額をS&P500、オルカンなどのインデックス投資で数十年運用した場合、さらに数倍に広がるということも踏まえると、やはり有料講座は必要無いと思います。

まとめ

長くなってしまったので、分野毎のもう少し深堀りした勉強の考えなどについては、別途記事にする予定です。

ここで記載した法律に対する考え方は、資格試験に限らず実生活、具体的には資産運用、家計管理、節税などでも役立ち、それにより自身の行動、身を置くポジションも変わってきます。

宅建士の資格は転職、年収アップにも生かしやすく、世間での知名度もあり、資格試験全般の勉強方法も学べるということで、改めて良くできた設計だと思いました。

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