不動産クラファンについて思うこと

最近みんなで大家さん、ヤマワケエステートなどの不動産クラウドファンディングの分配金遅延が話題となっており、そういった話を聞くとやはりポンジスキームを疑ってしまいます。
ポンジスキームは無くならない
不動産クラファンの分配金遅延は過去にも多数事例があり、全てがそうとまでは言いませんが、遅延が続いたまま破産というのもよくある話です。
この手の投資商品は、出資金を運用して利益が出ているように見せかけ、実際は集めたお金を配っているだけの詐欺(ポンジスキーム)だと決めつけるぐらいでちょうど良いと思っています。
実際破産するような投資商品はポンジスキームであることがほとんどです。
現物を持たずに不動産投資がしたいなら野村不動産、ヒューリックなどの高配当株やJ-REITを購入すれば良いですし、わざわざそれ以外の投資を選択する必要も無いと思います。
ある程度の投資経験、マネーリテラシーを持つ人なら利回りなどを聞いた時点で怪しいと気づけますが、残念ながら世の中全ての人がそうではありません。
ポンジスキームについてはどれだけ事件になろうが、永遠に無くならない詐欺だと思っています。
自分がそう思う理由としては、
- ポンジスキーム自体がシンプルかつ人を騙しやすい、非常に良くできた仕組みであること。
- 学校、会社などで受動的にお金関係について学ぶ機会が少なく、自分でお金を稼ぐようになってから自発的にお金関係について学ぶ人も少ないこと。
- 短期間に楽してお金を増やしたいと考える人が多いこと。
が挙げられます。
そのため、このような詐欺は永遠に無くならないことを前提として生きていくつもりです。
視点を変えて考えてみる
以下、道徳観、倫理観に欠けたように聞こえる内容も含みますのでご注意ください。
組織ぐるみでの詐欺というのは被害金額も大きくなりやすく、当然騙す方が悪いです。
しかし、いったん感情面の話を抜きにして、詐欺に騙されるようなマネーリテラシーの低い人々が溜め込んでいるお金を詐欺グループが奪い、仮に高級車、高級ブランド品、キャバクラ、ギャンブルなどに消費すると想定します。
溜め込んでいるお金は詐欺に遭わずとも、合法的に銀行、保険会社、不動産会社などに余分に回ってしまう可能性もあるとします。
そういった想定の場合、経済を回すという視点だけで見れば、詐欺は悪い話ではありません。
あくまでも1つの視点からの話です。
まとめ
詐欺は無くならないことを前提とした場合、結局のところ、
- 詐欺被害に遭う側になるのか、遭わない側になるのか
- 経済成長の恩恵を受ける側になるのか、受けない側になるのか
といった、自分の立ち位置をどこに置くかになる話だと思っています。
自分は断然、詐欺被害に遭わずに経済成長の恩恵は受けたい派です。